虫歯治療
「歯がしみるけど、それほど痛くないからもう少し様子を見よう」
そういって歯科医院での治療を先延ばしにした経験はありませんか?
むし歯はできるだけ早く治療をはじめることがとても重要ですが、むし歯の治療に来院される方の多くは、治療せずに放置しておいたため、むし歯が重症化してしまった方です。
むし歯は、初期段階では自覚症状の現れにくい病気です。「歯がしみる」「歯の表面が黒ずんできている」といった症状が現れたときには、かなり進行してしまっているケースも少なくありません。また、治療をはじめて一旦痛みが治まっても、治癒したわけではありません。
症状を放置したり、治療を途中でやめてしまったりすることは、歯にダメージを与え続けることにほかなりません。さらに、むし歯の発見が遅れれば、それだけ治療期間も長くかかり、治療費も高額になります。むし歯の治療をしっかり完了させ、定期検診を受けてきちんとメインテンスすることが再発防止につながるのです。
痛みの少ない治療を心がけています
「歯医者に行かなくてはと思っているけど、痛いのが苦手で躊躇している…。」
そんな方も多いのではないでしょうか?
当院では、治療の痛みを抑えるためのさまざまな工夫を行っております。
恐怖心の強い方には、笑気麻酔や静脈鎮静法などの対応も行っておりますので、お気軽にご相談ください。
なるべく歯を削らず、守る「MI治療」
MI(ミニマルインタ-ベンション)治療とは、身体にかかる痛みや負担を最小限に抑え、本当に悪くなった部分だけを修復する治療のことです。
この治療には、医師の高度な技術や最新の設備を必要としますが、当医院の医師は日々研鑽に励み、技術と知識向上を図っているスペシャリスト。安心しておまかせいただけます。
症例紹介
治療前 | 治療後 |
主訴 | むし歯を治したい (20代 男性) |
治療説明 | 歯と歯肉の境目に虫歯があります、コンポジットレジンにより修復 最小限に削合 |
治療期間 | 来院2回 |
治療費用 | 1歯1,000~2,000円程(保険適応) |
メリット | 最小限の削合により修復可能、同系色に合わせられる。1回の来院で完了する。 |
デメリット | 強度は、天然歯に比べ弱いため、すり減りや破折のリスクがある。部位により適さない場合がある。また、経年的に変色する可能性がある。 |
むし歯の進行段階と治療法
むし歯は、自然に治癒することはありません。早期発見・早期治療が重要であり、早く治療を開始できれば、治療内容がシンプルにすみ、それだけ治癒も早くなります。
CO(ごく初期の虫歯)
歯の表面のエナメル質が溶けはじめ、白く濁っている状態。まだ歯に穴はあいておらず、痛みなどの自覚症状はありません。
適切なハミガキやフッ素塗布で治ることがあります。
C1(エナメル質に達した虫歯)
エナメル質がさらに溶け、黒ずんでいる状態。
冷たい物がしみることがありますが、まだ痛みはありません。
むし歯に冒された部分を削り、レジン(歯科用プラスチック)を詰めて治療します。
C2 (象牙質に到達した虫歯)
エナメル質の内側にある象牙質までむし歯が進行した状態。
冷たい物や甘い物がしみるようになり、ときどき痛むこともあります。
むし歯に冒された部分を削り、インレー(詰め物)で補います。
C3(神経に到達した虫歯)
神経までむし歯が進行した状態。熱い物がしみるようになるほか、何もしていなくてもズキズキと激しく痛むようになります。
神経を除去し、神経が入っていた管(根管)の内部を消毒して薬剤を詰める根管治療を行い、クラウン(被せ物)を被せます。
C4(歯根まで達した虫歯)
歯の大部分が溶けてなくなり、歯根までむし歯に冒された状態。痛みはなくなりますが、歯根部に膿が溜まると再び痛みが出ます。
多くの場合、抜歯が必要です。
抜歯後、入れ歯やブリッジ、インプラント治療などで失った歯の機能の回復を図ります。