知覚過敏
- 硬い歯ブラシや強いハミガキ
知覚過敏が起こる最大の原因は、間違ったハミガキ方法によるものだと考えられています。
硬すぎる歯ブラシや強い力でハミガキすると、エナメル質が徐々に摩耗してしまうのです。
また、ハミガキ粉には研磨剤が含まれているため、頻繁に使用するとエナメル質を傷つけてしまうことになります。 - 噛み合わせがよくない、歯ぎしりのクセがある
噛み合わせが悪いと、歯にかかる力が不均一になり、一部分に大きな負担がかかるようになるため、その部分のエナメル質が摩耗してしまうことがあります。
また、歯ぎしりによって歯の一部に力が加わり、エナメル質が摩耗したり歯にひび割れができたりして、知覚過敏の原因になることがあります。 - 歯周病
歯周病の進行が原因で歯茎が下がって、エナメル質が薄い歯根部が露出することがあります。
むし歯ではないのに、「冷たい物が歯にしみる」「ハミガキをすると歯に痛みがある」といった経験はありませんか?
もしかしたらそれは知覚過敏かもしれません。
知覚過敏になると、冷たい物やハミガキなどの刺激に対して歯が一時的にしみます。
知覚過敏の原因
知覚過敏は、歯茎が下がったりエナメル質が摩耗したりすることで象牙質が露出したために、冷たい物、ハミガキ、風などの刺激が神経に伝わりやすくなって起こります。
象牙質が露出する原因としては、以下のようなさまざまな要因があります。
知覚過敏の治療
知覚過敏の治療法は症状や痛みの程度によって異なりますが、おもに原因となる状態を改善して刺激が伝わりにくくなるようにします。
当医院では、院内での治療はもちろん、ご自宅でのハミガキ方法のアドバイスなど、患者様の状態に合った治療法をご提案しています。
1.正しいハミガキ
自分に合った歯ブラシを使い、力を入れずにやさしくハミガキすることが改善につながります。 専門のスタッフがお一人おひとりに合ったハミガキ方法を指導します。
また、研磨剤の入っていないハミガキ粉の使用もお勧めしています。
2.知覚過敏を防止する歯磨き粉の使用
ハミガキの際に痛みが伴う場合は、知覚過敏の症状を抑えるハミガキ粉をお勧めします。
比較的短期間で症状を改善させる効果があります。
3.歯根の表面のコーティング
露出した歯根の表面をフッ素などでコーティングして刺激を伝えにくくします。
また、「サホライド」という塗り薬を使用して刺激を防ぐ方法や、レーザー照射によって症状を和らげる方法もあります。
4.レジンで歯根の表面を埋める
歯根の露出が大きく痛みが激しい場合は、セメントやレジンといった歯科医療用の素材で歯根の表面を埋めて、刺激から遮断する方法を採ります。
5.ナイトガード(マウスピース)の装着
ナイトガードというマウスピースを使用し、歯ぎしりの症状を軽減させます。
就寝時にナイトガードを装着することで、歯にかかる負担を軽減させエナメル質の摩耗を防ぎます。