虫歯があると宇宙飛行士になれない?虫歯と職業の関係性を解説
2025/04/20

こんにちは。代々木の歯医者、代々木クリスタル歯科医院です。
宇宙飛行士になるためには、多くの条件をクリアしなければなりません。
その条件の一つとして「虫歯があると宇宙飛行士にはなれない」という噂を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。
しかし、実際には虫歯の有無が直接的に宇宙飛行士の資格に影響を与えるわけではありません。
宇宙飛行士になるための条件とともに、虫歯や口腔内の健康が職業にどのように関係するのかを解説します。
虫歯があっても宇宙飛行士になることはできる

宇宙飛行士になるためには、いくつかの条件があります。
2021年度の宇宙飛行士募集要項によると、まず応募者は2021年度末で3年以上の実務経験を有している必要があります。
ただし、修士号を取得している場合は1年、博士号を取得している場合は3年が実務経験とみなされるため、それに準じた条件となります。
また、健康状態も重要視される要素です。
具体的な基準として、応募者の身長は149.5cmから190.5cmの範囲であること、視力については遠距離で両眼とも矯正視力が1.0以上であることが求められます。
また、色覚は石原式による正常であること、聴力も正常であることが必須条件とされています。
このほか、日本国籍を有することが法律的な制約として必要となっており、また、一定の法律的な制約をクリアしていることも条件に含まれています。
そして、これらの条件に合致しない場合は宇宙飛行士としての応募資格が認められないことになっています。
ただし、虫歯の有無については特別な制限はなく、直接的に応募資格に影響することはありません。
虫歯があるからといって資格が剥奪されるわけではなく、より重要なのは総合的な健康状態と実務経験の有無ということです。
宇宙飛行士は歯科検診・治療を定期的に受ける必要がある

虫歯の有無が宇宙飛行士になるための条件に含まれていないとしても、宇宙飛行士としての任務を遂行するためには、虫歯を未然に防ぐことが重要です。
宇宙空間では、宇宙服を着用した際に内部が約0.3気圧に減圧されることから、虫歯があるとその気圧差によって痛みを感じることがあります。
そのため、定期的に歯科検診を受け、必要な場合は早期に治療を行うことが、宇宙飛行士には求められています。
また、外れそうな詰め物やかぶせ物のチェックや調整も忘れずに行わなければなりません。
宇宙飛行士には、極端な環境で良いパフォーマンスを発揮できるよう、綿密な準備と健康管理を継続して行うことが求められているのです。
そのほかの口腔衛生を保つ必要がある職業
航空機のパイロット

航空機のパイロットは技術と集中力を求められる職業であり、また気圧の変化を伴う環境に長時間身を置く職業でもあります。
そのため、宇宙飛行士と同様に歯や口腔の健康は非常に重要です。
飛行中に虫歯や歯のトラブルによって生じる痛みは、業務に大きな支障をきたす可能性があるため、パイロットは定期的に歯科検診を受け、口腔ケアを習慣化する必要があります。
キャビンアテンダント

キャビンアテンダントは乗客と長時間にわたって接する職種であり、健康的で清潔な口元が求められます。
また、機内の気圧変化が歯の痛みを引き起こす可能性があるため、口内環境の健康維持も重要です。
口臭や歯の見栄えは自身の印象に大きく影響するため、乗客に悪い印象を与えないためにも、勤務中のストレスを軽減するためにも、口腔衛生の管理は重要な要素となっています。
潜水士

潜水士は、水中でさまざまな作業を行う職種です。
建設関係や船舶関係、レスキュー活動やマスコミ関係、インストラクターなど、その活動内容は多岐にわたりますが、深い水中での作業が多いことが特徴です。
そのため、水圧の変化により口腔内に負担がかかりやすく、宇宙飛行士やパイロットと同様に歯の健康にも気を配る必要があります。
自衛官

自衛官も、厳しい訓練と予測不可能な状況に耐えうる健康状態を求められる職業です。
特殊な環境や長期的な任務が多く、口腔の不調によるストレスを未然に防ぐため、日常的なケアが求められます。
虫歯リスクが高い職業
職業によっては、その特徴から虫歯リスクが高い場合があります。
食事や休憩のスケジュールが不規則になりやすいこと、日常的に食べ物をよく口にすることなどが、その共通点です。
料理人やパティシエ
料理人やパティシエといった飲食業界で働く人々は、虫歯リスクが高い職業として挙げられます。
頻繁に食材の味を確かめたり、長時間労働によってデンタルケアをする時間が取れなかったりといった状況が、虫歯リスクを高めてしまいます。
医療従事者や介護士
医療従事者や介護士などは、患者さんのケアや緊急対応が日常業務の一部であり、時間に追われがちな職業です。
その結果、すき間時間にお菓子やジュースなどの糖分が多い食事をとる方が多く、歯磨きの時間が十分に取れないことから、虫歯のリスクが高くなる傾向にあります。
タクシーや長距離トラックのドライバ
タクシーや長距離トラックのドライバーも、長時間にわたる運転が続くことが多く、決まった休憩時間が取れないことがあります。
そのため、短い休憩時間に軽食を取ることが多く、口内環境が悪化しやすい傾向にあります。
加えて、夜間勤務や早朝勤務などが多く活動時間帯が不規則になることも、口内ケアの時間を取りづらくします。
プログラマーやシステムエンジニア
プログラマーやシステムエンジニアなど、長時間のデスクワークを中心とした職業の方々も、虫歯リスクが高いといえます。
コンピュータの前に長時間座り、集中して作業することが多いため、間食が増え、虫歯菌にとって好ましい口内環境が作り出されがちです。
休憩が不規則だという場合でも、口内に糖分が残らない状況を意識して作ることが大切です。
まとめ
人と接する機会の多い職業では、口内をきれいに保つことが顧客や取引先との信頼関係を築くことにつながります。
笑顔や対面コミュニケーションにおいて、歯の黄ばみや口臭が悪印象を与えることもあるため、常に清潔で健康的な口元を保つようにしましょう。
日常生活において歯の健康を保つためには、定期的に歯科検診を受け、日々の歯磨きやデンタルフロスの使用を心がけることが必要です。
バランスの取れた食生活を続け、規則正しい生活を送ることで全体的な健康状態の改善、口内の健康維持につなげていきましょう。
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