歯ブラシや歯磨き粉はいつまで使える?交換時期や使用期限を解説
2025/06/20

こんにちは。代々木の歯医者、代々木クリスタル歯科医院です。
毎日の歯磨きは、歯の健康維持や口臭予防に欠かせないものです。
しかし、どんなに熱心に磨いても、歯ブラシや歯磨き粉が古くなっていたり交換が必要な状態だったりすれば、その力を十分に得ることはできません。
そこで今回は、歯ブラシおよび歯磨き粉の交換時期や使用期限、劣化を見極めるポイントや、できるだけ長く使うための方法を解説します。
歯ブラシの交換時期

歯ブラシは、使用することで次第に劣化していきます。
交換時期の目安は、使い始めてから約1か月後です。古くなった歯ブラシでは、いくら時間をかけて丁寧に磨いても汚れが残ってしまい、口内に菌が増殖してしまう危険性があります。
また、毛先が広がってきた場合も、交換時期だと思ってください。
見た目に変化が無い場合、いつから使用しているかがわからなくなることも多いため、歯ブラシを交換する日を毎月同じ日に設定するなど、ルールを決めておくといいでしょう。
歯ブラシを交換するサイン

いつ使い始めた歯ブラシなのかわからなくなってしまった場合は、歯ブラシの交換時期を見極めるサインとして、毛先の広がりとブラシの汚れを確認しましょう。
歯ブラシのヘッドを後ろから見て、毛がはみ出して見えるようであれば交換のタイミングです。
このように毛先が広がると、毛が均一に歯に当たらないため、汚れを取り除きにくくなります。
特に、強い力で歯を磨くと毛先が早く広がる傾向があり、毛に負担がかかることでさらなる劣化を招くほか、歯や歯ぐきを傷つける原因にもなります。
もう一つのサインは、ブラシの汚れです。使用後の歯ブラシが十分に洗浄されていないと、食べカスや細菌が残り、菌が繁殖しやすい状態になります。
乾燥が不十分でも、細菌が増殖しやすくなるため注意が必要です。
見た目には汚れているように見えない場合でも、歯磨き後はさっと水で流すだけではなく、指で優しくこすり洗いをし、風通しの良い場所に保管するようにしましょう。
歯磨き粉の使用期限

歯磨き粉については「製造から3年以内であれば安全性や有効性が保証されるものには、使用期限を記載しなくてもよい」という決まりがあります。そのため、使用期限が書かれていないものも少なくありません。
また、そのような未開封の歯磨き粉の場合、大体の購入時期がわかるのであれば、3年を目安として使用することができます。
反対に、未開封だとしても、いつ頃買ったのか記憶がないものは使用しないようにしましょう。
開封後の歯磨き粉の場合は、3か月から6か月以内に使い切るようにしてください。
また、開封済みの商品は、保存場所の環境によっては品質が変化することがあります。
例えば、変色、異臭、水分の分離などが見られる場合、購入してから数カ月ほどしかたっていない場合でも、その歯磨き粉の使用は控えるようにしましょう。
歯磨き粉の劣化のサイン
保存条件によって、未開封のものや開封後間もないものでも、歯磨き粉の品質が変化してしまうことがあります。
例えば、高温多湿や直射日光を受ける場所での保管は、未開封で、かつ製造からあまり時間がたっていないとしても品質が低下する恐れがあります。
このような場所で保管していた歯磨き粉に関しては使用を控えるか、使用前に状態をチェックし、異臭や異常な形状、変色、カビが発生している場合は使用を控えるようにしてください。
歯ブラシを長く使い続けるリスク
汚れを落とせなくなる
長期間同じ歯ブラシを使い続けると、汚れを十分に落とすことが難しくなります。
毛先のコシがなくなったり、毛先が広がったりすることで、その機能が失われてしまうためです。
このような状態の歯ブラシを使い続けると、虫歯や歯周病を引き起こす可能性が高まるほか、放置された汚れが口臭の原因になる可能性もあります。
細菌が繁殖する
歯ブラシが劣化することで、細菌が繁殖しやすくなります。
たとえブラシ部分をしっかり洗っていたとしても、細菌を完全に除去することは難しいため、長く使い続けるのは避けましょう。
数ヵ月経過した歯ブラシでは、口腔衛生の維持が難しくなります。
歯や歯ぐきを傷つける
古くなった歯ブラシは、歯や歯ぐきを傷つけることもあります。
「虫歯ではないのに熱いものや冷たいものがしみる」「腫れていないのに歯磨き後に出血が見られる」といった症状が出る場合、劣化した歯ブラシが歯や歯ぐきにダメージを与えている可能性があります。
歯ブラシの寿命を長持ちさせる方法

歯ブラシを長持ちさせる方法としてまず挙げられるのが、適度な力で歯を磨くことです。
反対に、過度な力を加えて磨くことは、ブラシの劣化を加速させる代表的な原因です。
もし、1か月も使っていないのにもかかわらず毛が広がったり、コシがなくなったりする場合は、力加減を見直す必要があります。
さらに、歯磨き後のブラシはしっかりと洗浄する習慣をつけることも大切です。
指で毛先をしっかりと洗い、ブラシに残った汚れや歯磨き粉をきちんと取り除くようにしましょう。
また、歯ブラシの保管場所も大事です。洗い終えたブラシには必ず水気を取って、風通しの良い場所で乾燥させるようにしてください。
このようにすることで、カビや雑菌の繁殖を抑え、衛生的に保管しやすくなります。
さらに、デンタルフロスや歯間ブラシの使用も、歯ブラシの劣化を遅らせることにつながります。
これらを使用することでより効率的に口内を清掃することが可能となり、歯ブラシへの負担を減らすことができます。
奥歯や歯の根元までしっかりと磨くためのタフトブラシ、舌専用のブラシなども活用してみましょう。
まとめ

歯ブラシや歯磨き粉の使用期間や交換時期を理解し、定期的に交換することは、虫歯や歯周病の予防、口臭の悪化防止など、口腔内の健康を長く維持することにつながります。
歯ブラシを一カ月で交換するのは早すぎると感じる方もいるかもしれませんが、長い目で見れば虫歯や歯周病のリスクを抑えること、それによる治療費や通院時間を減らすことにつながります。
デンタルケアグッズの使用方法にも気を付けることで、口内の健康を長く維持していきましょう。
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