それぞれの歯にはどんな役割がある?歯の名前と役割を解説

      2025/10/20

代々木の歯医者、 代々木クリスタル歯科医院で歯の役割についての解説

こんにちは。代々木の歯医者、代々木クリスタル歯科医院です。

歯は私たちの健康において重要な役割を果たしています。
歯や歯ぐきが健康なことにより食べ物をしっかりとかみ砕くことができ、胃や腸に負担をかけずに全身へ効率よく栄養を届けることができます。
また、滑らかにわかりやすく発音するためにも歯が必要です。

そこで今回は、そんな歯1本1本の名称や役割について解説します。
どのような役割があるのかを知り、大切さを理解することで、日々のデンタルケアにつなげていただければと思います。

 

歯の構造

代々木の歯医者、 代々木クリスタル歯科医院で歯の役割についての解説

まずは、歯の構造から説明します。「親知らず」と呼ばれる4本の歯を含めると成人には通常32本の歯があり、これらの歯は「切歯」「犬歯」「臼歯」の3種類に分類することができます。
1本1本の歯は、歯ぐきから見える部分を「歯冠」、歯ぐきに隠れている部分を「歯根」といい、歯冠は生体の中で最も硬い「エナメル質」で覆われています。

歯冠の内側にあるのが「象牙質」で、象牙質はやややわらかく、虫歯がここまで達すると痛みを伴うようになります。
「セメント質」は歯根部を覆っている組織であり、「歯根膜」によって歯を支える「歯槽骨」と結合しています。
「歯髄」は歯の中心に位置する、神経や血管が通っている組織です。

 

歯の名前と番号

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歯はその位置によって番号と名前が付けられています。
永久歯の場合、中央から奥に向かって1番から8番までの番号が振られており、1番が「中切歯」、2番が「側切歯」、3番が「犬歯」、以下「第一小臼歯」「第二小臼歯」「第一大臼歯」「第二大臼歯」「第三大臼歯」というように、上下左右で対称的に同じ名前が付いています。
一般的に前歯と呼ばれるのは中切歯から犬歯、奥歯と呼ばれるのは第一小臼歯以降の歯です。

また、乳歯の場合はAからEまでのアルファベットで示されます。

 

歯の名前と役割

切歯
切歯は、前歯と呼ばれることの多い、上下左右に位置する4本の歯です。
鋭く平たい形状で、食べ物を切り裂く役割を担っています。
切歯がその機能を保っていることで、発音も明瞭に行うことができます。

犬歯
犬歯は、前から数えて3番目の位置にある歯です。
尖った形状をしており、食べ物をかみ切る役割があります。
あごの骨の中に埋まっている歯根部分がほかの歯よりも長いという特徴があり、強い力を受けられる構造となっています。

小臼歯
小臼歯は犬歯と大臼歯の間に位置する歯で、上下に4本ずつ、合計8本あります。
矯正治療の際に抜歯されることが多い歯ですが、かみ合わせや顎関節の機能を安定させる役割があります。

大臼歯
大臼歯は、小臼歯のさらに後方に位置する歯です。
親知らずを含めると合計12本ありますが、親知らずが生えてくるかどうかには個人差があり、生えてこない場合も少なくありません。
食べ物を細かく砕く役割を持っており、かむ力がほかの歯よりも強いという特徴を持っています。

 

歯の名前と別名

第一大臼歯は5歳から6歳頃に生えてくるため、「6歳臼歯」と呼ばれています。
永久歯の中でも大きく、かむ力が強いという特徴があります。
この歯は永久歯の中で最初に生えてくるため、そのほかの歯の生える位置を決める基準となる歯です。

第二大臼歯は「12歳臼歯」とも呼ばれ、親知らずを除くと永久歯の中で最後に生えてきます。
ただし、最近ではあごが小さいために生えてこないことも少なくありません。
第三大臼歯は、俗に「親知らず」と呼ばれ、18歳から20代前半に生えることが多い歯です。
親知らずと呼ばれるようになったのは、親がその存在を知らないほど遅く生えてくるためだといわれています。

 

乳歯の名前と役割

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乳歯は合計で20本あります。
「乳切歯」「乳犬歯」「乳臼歯」の大きく3種類に分かれており、さらに細かく分けると乳切歯のうち真ん中の2本を「乳中切歯」、後方の2本を「乳側切歯」、乳臼歯のうち前方に位置する歯を「第一乳臼歯」、奥に位置する歯を「第二乳臼歯」と呼びます。

また、乳歯は乳中切歯から第二乳臼歯まで順に、AからEというアルファベットで表されています。
乳歯は食べ物を食べるためだけでなく、永久歯がスムーズに生えるためのスペースを作る役割も担っています。
生え変わるからといって放置すると、虫歯が永久歯に影響する可能性があるため、注意が必要です。

 

乳歯が永久歯に生え変わる理由

新生児のあごは小さく、多くの歯が生えてくるスペースがないため、20本の乳歯が生えてきます。
ほかの組織とは異なり、歯は成長に伴って大きさを変えることはできないため、その後は成長したあごに合わせて乳歯が抜け、永久歯が生えてきます。

 

おいしく食事をするために必要な歯の本数

いつまでも食事をおいしく楽しむためには、20本以上の歯が必要だと考えられています。
歯が20本以上あれば、ほとんどの食品を問題なく楽しむことができますが、この本数を下回るとフランスパンや赤身肉のような硬い食べ物を食べるのが難しくなり、5本以下になるとバナナやうどんなどのやわらかいものしか食べられなくなってしまいます。

 

歯を一本でも多く残すために大切なこと

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毎日の歯磨きはデンタルケアの基本であり、虫歯や歯周病を予防し、歯を守るために欠かせないものです。
力加減や歯ブラシの角度にも気を付けながら、口内の隅々まできれいに磨きましょう。
また、歯ブラシだけでは取り除けない汚れは、歯間ブラシやデンタルフロスを用いて取り除くようにしてください。

次に、食習慣も歯の健康に大きく影響します。
砂糖を多く含む食品や酸性の飲料はエナメル質へのダメージや虫歯の原因になりますので、バランスの取れた食事を心がけましょう。
また、食後には水で口をすすぐ習慣をつけると、口内の酸性度を抑えることができます。

そして、定期的な歯科検診も歯を健康に保つために欠かせません。
痛みや腫れといった自覚症状を感じる前に早期発見・早期治療ができれば、歯を削る量を抑え、歯の寿命を伸ばすことができます。
歯ブラシやフロスだけでは口内の汚れを落としきることはできないため、定期的にクリーニングを受けておくことも虫歯や歯周病を予防するために大切です。

 

まとめ

歯は私たちの健康や生活を支える組織です。
毎日の食事や会話をこれからも楽しむために、健康な歯を守り、維持していきましょう。

 



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