海外滞在中に歯が痛くなったときの応急処置と現地での受診の注意点を解説
2026/02/20
こんにちは。代々木の歯医者、代々木クリスタル歯科医院です。
海外旅行や海外出張中の歯の痛みは、言葉や医療制度の違いから大きな不安につながります。
楽しい予定や仕事にも支障をきたすことになりかねないため、事前に応急処置や現地の医療情報を知っておき、出発前に検診を受けるなど準備しておくことが、海外滞在中に歯の痛みに悩まされないためには大切です。
今回は、海外で歯が痛くなったときの応急処置や受診時の注意点、旅行前にできる予防策について解説します。
海外で歯が痛くなったときの応急処置
鎮痛剤を服用する
海外で歯が痛くなったときは、まずは鎮痛剤を服用しましょう。
手元にない場合は宿泊先のフロントに尋ねたり、近くの薬局やコンビニで購入したりして対処しましょう。
鎮痛剤には複数の種類があり、海外では商品や成分の呼び方が日本とは異なることもあるため、持病がある方や常用薬がある方は、現地の薬剤師や医師に相談してから使用してください。
また、服用時は必ず用法・用量を守り、過剰摂取やアルコールとの併用は避けましょう。
塩水でうがいをする
歯の痛みが強いときは、温かい塩水でうがいをすると炎症や腫れを和らぐ可能性があります。
作り方は、コップ一杯(約200ml)のぬるま湯に小さじ半分の塩を溶かすだけです。
濃すぎると粘膜を刺激するので注意してください。
また、海外では水道水を飲めない場合も多いため、うがいだとしてもミネラルウォーターを使いましょう。
うがいは1日3〜4回繰り返すと症状の軽減につながります。
頬を冷やす
氷や冷たいタオルを布で包んで患部に当てると血管が収縮し、炎症が和らぐことがあります。
氷がない場合は、コンビニエンスストアやスーパーで冷凍食品や飲料を購入して代用することも可能です。
ただし、直接氷を肌に当てると凍傷の危険があるため、タオルやハンカチなどで包み、15〜20分の冷却と30分〜1時間の休憩を繰り返すようにしましょう。
現地の歯科医院を受診する
歯の痛みが強い場合は、我慢せずに現地の歯科医院を受診しましょう。
痛みを放置すると観光や食事を楽しめないだけでなく、症状が悪化する可能性もあります。
特に、強い痛みで眠れない、顔が腫れている、発熱がある、口が開けにくいといった症状がある場合は、緊急性が高い可能性があるので受診を検討してください。
歯科医院を探す場合、まずは宿泊先のフロントやコンシェルジュに相談するといいでしょう。
ホテルは近隣の医療機関情報を持っていることが多く、予約を手配してくれる場合もあります。
また、在外日本大使館・領事館では日本語対応可能な医療機関のリストを提供している場合があります。
さらに、Googleマップや口コミサイトを利用して診療内容や対応状況を確認するのも役立ちます。
レビューは現地語や英語のものもチェックすると、治療の質や言語対応を把握しやすくなります。
また、受診時には、帰国後にかかりつけの歯科医院で治療を継続する予定であることを伝えると対応がスムーズです。
現地の歯科医院を受診する際の注意点
海外での歯科医院の受診には、言葉の壁や予約制度の違い、費用面など多くの課題があります。
日本のようにすぐに診てもらえて費用が抑えられている国は少なく、日本では数千円程度の処置が数十万円に達することもあります。
発展途上国では衛生管理や歯科医師の資格にばらつきがあり、感染のリスクも否定できません。
さらに、多くの海外旅行保険は虫歯や歯周病に伴う治療を対象外としており、外傷による歯の損傷などに限って補償されるケースが一般的です。
このような点を把握しておくとともに、言語面では、症状を伝えられないと処置が難しいため、「歯が痛い」「詰め物が取れた」などの基本表現を英語や現地語で伝えられるように準備しておきましょう。
海外旅行で歯が痛くなりやすい理由
海外旅行中に歯が痛みやすい理由には、気圧の変化、体調の変化、生活環境の変化があります。
飛行機の離着陸や高地観光では、急激な気圧変化が歯の内部に影響し、虫歯などの小さな空洞が痛む「航空性歯痛」が起こりやすくなります。
長時間の移動や時差、睡眠不足、ストレスによる免疫力の低下も、口腔内の細菌バランスが崩れ、炎症や歯痛の原因になります。
また、甘いものや酸性の強い食品、硬い食べ物の摂取、現地の水質の違い、口腔ケアの不規則さが歯や歯ぐきに負担をかけ、痛みを引き起こすこともあります。
急なトラブルを予防するために旅行前にできること
歯科医院を受診しておく
海外旅行前には、歯科医院で定期検診を受けておくようにしましょう。
定期的に検診を受けていない場合は、出発の2〜3週間前に、虫歯や歯周病、親知らずの状態などを確認しておけば、治療が必要な場合も出発前までに対応できる可能性が高くなります。
旅行先や滞在期間、持病や服用中の薬について歯科医師に伝えることで、高地での気圧変化や現地の医療事情に応じたアドバイスを受けることができます。
また、もし抜歯や根管治療など大きな処置が必要な状況の場合は、出発の2〜4週間前までに治療を終わらせておくのがいいでしょう。
旅行保険の内容を確認しておく
海外旅行保険は、虫歯や歯ぐきの腫れなど一般的な歯科疾患はほとんど補償対象外です。
これは、多くの歯科疾患が慢性的に進行するため、旅行中に突然発症したものとはみなされないからです。
ただし、事故による歯の破損や顎骨骨折などの外傷は「傷害治療」として補償されることが多く、緊急の痛み緩和処置が対象になる場合もあります。
重要なのは、保険約款をよく読み、補償内容や条件を把握しておくことです。
歯科疾患のリスクが高い方や長期滞在予定の方は、歯科治療特約付きの保険加入も検討するとよいでしょう。
加入前には既往症の適用除外や補償限度額、免責金額を確認してください。
鎮痛剤などを用意しておく
海外旅行では、突然の歯痛に備えて鎮痛剤などの医薬品をあらかじめ準備しておくことが大切です。
持病がある場合や服用中の薬がある場合は、事前に歯科医師に相談しておきましょう。
また、薬を携帯する際には、処方薬であれば証明書や薬剤名のリストを英語で用意しておくと、現地での受診時にも役立ちます。
錠剤やカプセルは密封容器に入れ、液体薬は機内持ち込み制限に注意してください。
加えて、抗菌マウスウォッシュなどの口腔ケア用品を持っておくと、炎症や痛みの予防に役立ちます。
まとめ
海外旅行中の歯痛は、事前の準備でリスクを大きく減らすことができます。
旅行前に歯科検診を受けて口腔内の状態を確認し、必要な治療を済ませておくことが大切です。
滞在中の痛みに備えて鎮痛剤やうがい薬なども用意しておきましょう。
また、海外で受診する場合は言語や医療制度、費用、保険の対象範囲をあらかじめ把握しておくようにしましょう。
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